初めて鬱と診断された頃
私がうつ病と診断されたのは約10年前です。
今回は、なぜ、うつになったのかについて個人的体験を記しておきます。
10年前、うつ病の典型的な症状がありました。
死にたい、存在価値がない、眠れない、無気力、孤独、悲しくて涙が出てくる、などです。
うつ病と診断される直前のことについてから話していきます。
初めて心療内科に行く前は塾でアルバイトをしていました。
事務や裏方がメインでしたが、生徒を教えることもありました。
一生懸命がんばっているつもりでしたが、上司の指示が理解できていなかったり、何よりコミュニケーションが全くといっていいほどできていませんでした。
生徒からは慕われていましたが、仕事としては全くダメだったようです。
そのことに全く気づけなかったんですね。
※今だったら、気付ける自信がある。笑
仕事をしているはずなのに、社長から「こんなに仕事ができない人は見たことがない」と言われました。
当時は凄くショックで、頭が真っ白になりました。
そして職場で居場所を失い、突然涙が出てくるようになり、適当な理由を作って仕事を辞め、当時住んでいた街を離れました。
塾で仕事を始めた当時から、職場でのコミュニケーションに悩んでいたこともあり、うつ傾向にあったと思います。
そして、10年後の今は双極性障害と仲良くしています。
私が仕事でうつ状態になったのは、起こるべくして起こったことだと今は感じています。
どこの会社に勤めたとしても、絶対にうまくいかなかったでしょう。
私は勉強が得意でした。
勉強している時が一番楽しかったので、勝手に得意になりました。
しかし、学校で学ぶ勉強は読み書きが中心で、コミュニケーションなどは授業にほとんどありません。
※私が受けた授業はそうでした。
コミュニケーションは家族や友達関係の中で自然と身につく人もいますが、私は机の上の勉強しかできませんでした。
困ったことに、勉強ができてしまうと、コミュニケーションができなくて人間関係が築けないなどの問題に気付いてもらえません。笑
勉強ができるから、優秀。
社会に出ても立派にやっていける。
と、思われていたようです。
皆さんご存じの通り、机の上の勉強は社会に出て役に立つ場面はほとんど無いです。
勉強ができなくても友達思いだったり、親子関係が良好だったり、自己主張ができたり、そっちの方が役に立っているように私からは見えます。
※例えば、私のパートナーも人に信頼され仕事もできますが、学業はからっきしです。
塾でアルバイトを始めたのは、社長からの誘いでした。
成績が優秀でしたので仕事もできると思われたのでしょう。
私も自分がこんなに何もできない人間だったと、自分でも知りませんでした。
※塾の前にもアルバイトをしていましたが、単純作業でした。
机の上の勉強と人間力は全く別物です。
私のように、中途半端に勉強ができてしまった結果、社会で通用しない人間だと、社会に出てから知ってしまう場合もあるのです。
私のようにコミュニケーションがうまくできなかったり、上司からの指示を上手く理解できなくても、なんとか食らいついて頑張っている人は沢山います。
私がそうなれなかったのは、自尊心の低さ、依存心の強さ、精神的な自立ができていなさすぎていたと、今なら分かります。
発達障害の問題や、親子関係の問題など、大人が私の問題に気づいてくれていたら…、と、思った時期もありましたが、今はこれで良かったと思っています。
そう思えるのは、私が経験したことを人に伝えることができるからです。
自尊心が低くても構わない、依存心が強くても大丈夫、自立できていなくても良い、そのまんまで自分自身を大切に生きて欲しい。
だけど、生き辛いならいつでも変われる。
30代まで社会的に見て酷い生き方をしてきましたので、そこは胸を張って言えます。
10年前の出来事も今は笑い話です。
※今は塾の社長とfacebookでやり取りする仲です。
ニュースなどを見ていると、私と同じような悩みを抱えて大人になった人が多いのではないかといつも気にしています。
教育も変わっていっているように見えますが、まだまだ足りない。
双極性障害でもできることは必ずあると信じて社会を見ています。
そんなわけで、最近、コソコソ仕事をしようとしています。
※冷静に自己分析をすると、今は躁になっていて、たぶん、4月中にうつに変わるから、仕事を終えるのはだいぶ先になる。